葬式・葬儀 一覧

葬祭ディレクターは、葬祭ディレクター技能審査協会が試験を実施し認定する葬祭の資格です。

この資格を持っていなければ葬祭のしごとができないというわけではないのですが、取得しておいたほうが有利であることは確か。
葬祭会社の信用向上にも役立つので、ある程度しごとを経験してから、あとで試験に臨むのも良い方法です。

社葬などの運営能力が試される葬祭ディレクター1級の合格率は60%。

個人葬を想定した葬祭ディレクター2級の合格率は70%。

高齢化が進んでいることで、現在は年間に死亡する人数自体が増加していますので、葬儀の市場規模は2兆円にも迫る勢いです。

いざ葬儀をするとなったら葬儀社に見積もりを請求することでしょう。

その中で祭壇・棺・霊柩車は基本セット料金になっていることが多いです。

このうち祭壇は大きな割合を占めます。

さらに基本の祭壇ではなく、ランク上の「白木祭壇」を薦められるかもしれません。

白木祭壇ならお値段30万円〜60万円。

考えてみればわかりますが、これって我々だけのための祭壇ではありません。

使い回し。

葬儀社はたとえば200万円ほどで祭壇を仕入れ、5回くらいで元を取り、
あとはぼろ儲け状態が続くわけ。

あまり高い「白木祭壇」をしつこく薦める業者はお金儲け一筋なので、途中でももう断りましょう。

斎場に行ってみたらお坊さんではなく神主さんがいて、仏式ではなく神道式の「神葬祭」だったら、ちょっとあたふたしませんか?

わたしは最初あたふたしました。

行ってみると、それほど大きな違いはありません。

ことばは違いますが。

お経ではなく、祭詞。お焼香の代わりに玉串奉奠

玉串奉奠のときには合掌ではなく、柏手をしますが、音を立てない「しのび手」で行うというのが独特なところです。

基本的には心を込めてお別れすれば、形式など間違ってもだれも気にしないということ。
おどおどしないでいきましょう。

江戸時代までは幕府が寺請制度(檀家制度)で統制していたので、神道式の葬儀はありませんでした。

神主さんでも仏式のお葬式をしていました。

明治時代になってから、神仏分離令が発令され、神式のお葬式もできるようになりました。

でも、それまでの仏式が完全に定着していたことから、日本の葬儀の中で「神葬祭」はいまでも2%ほどだといわれます。

ただ、最近は「神葬祭」が増えつつあります。

理由は価格とインターネット。

ネットで「神道式は料金が安い」という情報が広まったため乗り換える人が増えてきたのです。

神道式にはお布施・戒名というもの自体がなく(諡名はありますが)、神主さんへのお礼もお坊さんほどはかかりません。

ただ一般的に神道式のほうがお供え物の種類が多い傾向にあり、こちらは多く料金がかかりますから、べらぼうに安いというわけでもないようです。

いまも昔も悪質葬儀紹介業者は存在します。
儲かるからです。

インターネットでよく目にするのは葬儀社自作自演の葬儀紹介業者

「数社からあなたに最適な1社をご提案」
という形ですが、自社を自分で紹介するタイプです。

もちろん、紹介料も上乗せです。

そういった怪しい業者も表面上はとても上品で丁寧な担当者が待っていますから、素人目にはとても親切なひとに映るはず。


チェックポイントは以下。


★ 相見積もりを請求
1社しかでてこないならスパッと断りましょう。

★ 担当者に直接会う
自演の場合は電話で済ませたがります。

★ 直葬はできるか聞いてみる
紹介業者は豪華な葬儀であるほど儲かります。
直葬ができないと言ったり、妙に追加サービスを提案してくる業者は要注意です。

★ 電話対応が丁寧か
とことん親切でないとこの業界ではやっていけません。
不信感を感じる担当者ならやめたほうがよいでしょう。

霊柩車
神奈川こすもすの霊柩車
2010年から神奈川こすもすが行っているサービスが「霊柩車で故人の思い出の地を回るサービス」

3時間以内で4万2000円。

見た目にいかにも霊柩車というものではなく、黒いリムジンで。

トヨタのセルシオなど。

家族にとっては故人との最後の数時間を有意義に使えて、
葬儀屋さんにとっては霊柩車を使っていない時間を有効に使えて、
どちらにも都合がよいいいアイデアですね。

午後3時には火葬場が終わってしまいますので、その時間を思い出の地巡りに使えれば新たな収益を上げることができるわけです。

神奈川こすもす

葬儀家族葬で質素に。
後日、ホテルでしっかりとお別れ会を開く。

エクセルホテル東急のお別れ会
(写真:「渋谷エクセルホテル東急 お別れ会」サイトより)

こんな方法も流行りはじめました。

葬儀の段取りは時間に追われていますからなかなかうまくいきません。
家族葬にしたのに、わんさかと知人がかけつけてしまうと、しみったれた遺族のように見えてしまいます。

それならばちゃんとしきりなおして人数も確認して「お別れ会」をするのは合理的です。

葬儀のよくわからない部分にたくさんのお金を使うよりも、有意義だと思えます。

渋谷エクセルホテル東急でも毎月10件ほどのペースで「お別れ会」を行っているそうです。

「渋谷エクセルホテル東急 お別れ会」特設サイトはこちら


テレビ東京が倒産して、葬儀屋に買収されるおはなし。
2010年の映画です。

監督:伊藤隆行
脚本:大場剛、桜野太紀
出演:金田哲、河本準一、川田広樹、杉原杏璃、大橋未歩、大鶴義丹、松方弘樹ほか

高齢化によって葬儀が簡素化する。
という図式があります。

いまや高齢化率は20%を越えています。

亡くなる人の半数は80代より高齢。
喪主、配偶者も当然60歳以上・・・。

豪華なお葬式は必要なくなります。

故人の年齢が高いほど、知り合いは少なくなり、参列者も減りますから、小規模で十分なのです。

近親者だけの家族葬
お通夜も告別式も省略して、納棺と出棺をして火葬する直葬
このようなシンプルな葬儀が増えるのです。

「千の風になって」のヒットも影響しているのでしょうか。

海や山などに散骨する自然葬が以前より話題になっています。

進んできた核家族化、低所得家庭の増加なども関係して、自然葬ニーズは高まっているようです。

自然葬でお墓もないならば、子孫への負担は確実に減ります。
墓の維持管理も毎年費用がかかりますから。

身寄りがないひとが生前に自分で申し込むケースがあるのも納得です。


日本で初めて行われた自然葬の例は1991年、神奈川県の相模湾で行ったNPO法人「葬送の自由をすすめる会」。

20年間で2900人の自然葬を行いました。

たとえば神戸港でも2010年から海洋自然葬が始まっていて、問合せも多いそうです。

海晃(かいこう)という業者が行っています。

遺骨は粉末にして、小型船で海に出て、遺族自らが海にまくという形式です。

たしかにシンプルで心もこもっていて、弔うというイメージにも合致しています。

海洋への散骨は船を使うため、国土交通省に航路使用の届け出をする必要がありますが、
散骨自体には許可が要らないので、今後参入する業者は増えるでしょう。


★「葬送の自由をすすめる会」(東京都文京区)
★「海晃」(神戸市中央区)

このページの上部へ